婆さん助けたら人生変わった!『しゃぼん玉』とかいう映画/10秒でわかるあらすじと評価

映画情報

こんばんは。今回取り上げる映画は『しゃぼん玉』という日本の映画です。
普段は洋画しか見ないのですが、今回は知人の紹介でみてみたところ、面白かったので記事を書いてみました。<(_ _*)>

さっそく作品情報からみてみましょう!

『しゃぼん玉』とかいう映画の作品情報

制作年:2017年(日本)
上映時間:108分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:東伸児
キャスト:林遣都、藤井美菜、相島一之綿、引勝彦、市原悦子ほか

直木賞作家・乃南アサの同名ベストセラーを、「荒川アンダー ザ ブリッジ」の林遣都とベテラン女優・市原悦子の共演で映画化。テレビドラマ「相棒」の東伸児監督が劇場映画初監督を務めます。

『しゃぼん玉』とかいう映画の10秒でわかるあらすじ

通り魔を繰り返す青年は現場からの逃走中に、バイクで事故った見知らぬ婆さんを助ける。
婆さんの住んでる場所は宮崎県の山奥の村だった。助けた婆さんや表裏のない村人たちとの関わりを通じ、少しずつ心を開いていく主人公。そして今まで自分の行ってきた罪の重さを自覚しはじめ…

ざっというとこんな感じです。

『しゃぼん玉』とかいう映画の評価

『しゃぼん玉』とかいう映画のあらすじ 【起・承】

助けた婆さんを椎葉村まで送り届けた主人公は行く当てもないのでしばらく居候することにした。
村にきて数日後、婆さんの知り合いのシゲ爺が家にたずね、主人公に一緒に山仕事をするように持ち掛ける。

やる理由もないのだが、主人公は嫌々ながらも仕事を引き受けた。
何日か一緒に仕事をするうち、鍵がささったままのシゲ爺の車を奪い去って逃げようと頭をよぎるも、思いとどまった。その村の純粋素朴な生活、表裏のない村人達を少し気に入ったようにみえる。

ある日、祭りのため山仕事とは別の雑用を頼まれた主人公は村娘・美知の花屋の手伝いをすることに。
歳が近いこともあり二人はお互い惹かれあい、深い話もするようになった。

『しゃぼん玉』とかいう映画のあらすじ 【転・結】

聞かされる真実

主人公が好意を寄せる美知は、最初元気がなかったものの少しずつ元気がでてきて明るくなったと村人から感謝される主人公。しかし、彼女は実は通り魔の被害にあった女性の一人だった。
どうやら襲われたことがきっかけで都会が怖くなり、大阪から故郷の村に帰ってきたようである。

美知の元気をなくしトラウマを植え付けたのも自分(通り魔)であり、元気になったきっかけも自分である、事実を知った主人公は複雑な想いに嘔吐してしまう。

良心が芽生える主人公

とある深夜、冷蔵庫から婆さんのへそくりの数十万をみつけた主人公、しかし婆さんにみつかり泥棒扱いをされたことに戸惑いを隠せない。「あぁ、俺ってやっぱ疑われるようなやつなんだったんだ」そう聞こえてきそうな表情を見せます。

その直後、婆さんの息子が帰ってきて荒らされる家、息子は金目の物をあさりにきたようだ。

暴力を振るわれた婆さんを咄嗟にかばう主人公はその息子と取っ組み合いになる。
しかし、自分より年上でガタイのいい相手には力の差があり、首をしめられる。

「自分が苦しめてきた被害者はこんな気持ちだったのだろうか…」

怪しい物音に気付いたシゲ爺が助太刀にきて息子はおとなしく帰った。
その後の婆さんの優しい言葉が主人公の心に染みた。

結末
婆さんにすべてを告白し、自首することにした主人公。
3年の刑期を終え真っ先にお世話になった村へと向かう主人公の顔はどこかスッキリとした表情だ。

時期は祭り時、そこには元気なシゲ爺の姿が。
場面は変わり、婆さんの家に立ち寄る主人公は家に着いた途端安心した。

昔と同じようにそこには明かりが灯っており、いつもの原付バイクがとまってたからだ。
「よかった、婆さんはまだ元気そうだ」

涙ながらに主人公は玄関へと足を運びこの物語は終わる。

タイトル『しゃぼん玉』の意味とまとめ

この映画のタイトルはなぜ『しゃぼん玉』なのだろうか?
特にシャボン玉が物語のキーだったり、主人公の好きなものがシャボン玉というわけではない。

しゃぼん玉”という言葉は物語中盤、主人公と主人公が好意を寄せる村娘の美知との会話にちらっと出てくる程度である。
美知はふらっとこの村にやってきてこの先行く場所もまだ明確でない主人公に「自由に生きてていいね」というが


しゃぼん玉みたいなもんかな」と主人公は答え、こう続ける。
風に吹かれてフラフラして自由に見えるけど自由ではない。帰る場所がないだけ」

強盗や通り魔を繰り返してきた主人公は幼少期から家族に愛されず、孤独を抱えながら大人になりました。
現実でもそういった非行にはしる青少年たちはそれなりの家庭環境や理由があるのではないでしょうか。

彼らには帰る家があったとしてもそれはただの寝床でしかなく、安らぎや安心を感じられる“家庭”はなかったのかもしれません。生まれてきたけどどこへ進みどこに落ち着いたらいいのかわからない。そういった抽象的なイメージを原作者は“しゃぼん玉”と表現したのかもしれませんね。

なお、この映画は女優、市原悦子さんの遺作となり、全国の映画館で追悼上映が相次ぎました。
また、撮影をすべて宮崎県内で行ったこの映画は、各地の少年院や刑務所でも前科者たちの更生のため上映することもあるそうです。

今回はここまで!
最後までみてくれてありがとうございます<(_ _*)>

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