過去に戻って恋愛をやり直せたなら…『天使のくれた時間』とかいう映画

5.0
映画情報

人生にはたくさんの選択の機会が訪れます。
もしあの時違う選択をしていたら…と誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

今回ご紹介するのはそういった人生の選択をテーマに、愛を捨て仕事を選んで成功した男が、ある日天使と名乗る男に出会い、仕事ではなく愛を選んだ別世界に飛ばされるお話。

この映画を観終わったあなたはきっと、あの時あの選択を選んでいたら、、、という妄想が現実でも広がることでしょう。


さっそく作品情報から見ていきます!

『天使のくれた時間』とかいう映画の作品情報

制作年:2000年
監督:ブレット・ラトナー
原題:The family man
上映時間:125分
ジャンル:ロマンス・コメディ
キャスト:ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、メグ・ライアン、ドン・チードル他

『天使のくれた時間』はブレット・ラトナー監督が、『素晴らしき哉、人生!』をモチーフに「もしあの時違う道を選んでいたら?」をテーマに描いたファンタジー作品です。

2000年度のサターンファンタジー映画賞にノミネートされ、ケイト・レイノルズ役のティア・レオーニがサターン主演女優賞を受賞した作品でもあります。

『天使のくれた時間』とかいう映画の10秒でわかるあらすじ

ウォール街で成功した主人公ジャックは独身貴族で豪華な暮らしをしていた。
ある日、天使のいたずらにより目が覚めると13年前に別れたはずの恋人ケイトの夫になっていた。
その世界では低月収のタイヤのセールスマン。別世界で彼が見つける本当の幸せとは…

『天使のくれた時間』とかいう映画の評価(Xより)

この映画を見た人はどんな感想をもったのでしょうか
Xでのみんなの反応をみていきます

『天使のくれた時間』とかいう映画のネタバレあらすじ【起・承】

とある空港で恋人のケイトにしばしの別れを告げるジャック
彼は仕事のためロンドンに一年間研修のため行かなくてはいけなかった。
悪い予感がしたケイトは「行ってしまったらすべてが終わりそうな気がする」
とジャックを引き留めようとするが、ジャックは
「何年経ってもこの気持ちは変わらないよ」と言い残し旅立った。

時は経ち、現代のジャックはウォール街で成功した経営者だった。2日後には大きな取引をひかえており、それに向けた会議で意気揚々と皆の士気を上げていた。
住まいはコンシェルジュ付きの高級マンション、愛車はフェラーリ、人望もあり豪華な暮らしを楽しんでるようだ。しかし、そこにケイトの姿はない。どうやら仕事に熱中するあまり結局のところ別れてしまったようだ。

ちょうどその日はクリスマス・イブであり、秘書から「ケイト様から連絡がありました」と報告を受ける。13年前空港で別れて連絡をとっていなかったケイトにはちょっとした想いがよぎるも「昔の恋人が懐かしくなったのだろう」と電話を無視する。

その夜、あるスーパーに買い物に来ていたジャックは銃を片手に店員を脅す若者の姿を目にする。ジャックはとっさに彼をなだめ、諭されたその若者は「わかったよ。行こうぜジャック」といい外に出た。初対面のはずなのに彼はジャックの名前を知っていたようだ。

外でもジャックは「銃なんか持ち歩いていたらいつか必ず後悔する。誰にでも必要なものはある」と説教じみたことを若者に説いていた。若者は「じゃああんたに必要なものはなんだ?」と問いかける。
「僕はすべてもっているさ」そう答えたジャックに若者は笑いかけ「面白くなるぞ、これから起こることは全てあんたが招いたことさ」と謎めいたことを言い残し去る。

その翌朝、目が覚めたジャックは見知らぬ家のベッドにおり、横にはかつて別れたはずのケイトが寝ていることに気づく。さらに部屋には子供と大型犬がいて、その子供は自分のことを“パパ”と呼ぶ。
状況が飲み込めないジャックは急いで庭にある車でニューヨークの会社やマンションを訪れるが誰一人自分を知っている人間はおらず門前払いを受ける、さらには会社の社長に部下であるはずのがアランがなってショックを受ける。

呆然としているところに昨夜の若者が自身の愛車でさっそうと現れる。
男「俺は全部持ってると言ったあんたに俺は今きらめきを見せてやってんだよ」
ジャック「きらめきってなんだよ!」
男「それは自分で考えな、時間はたっぷりあるんだから」

いまだに状況が把握できないジャックだったが仕方なく朝目覚めた家に戻った。
そこにはクリスマスだというのに黙って何時間も自宅から離れたことに怒るケイトが。
ジャックは自分に起きていることをケイトに伝えるが信じてもらえなかった。

挙動がおかしいジャックを見て、娘はいつものパパではないと気づいたようだ。
宇宙人がパパの体を乗っ取ったのだと娘は結論付けた。

家族でデパートの買い物に行った帰り道、ジャックは車内でケイトから過去の話を聞いた。
ケイトが妊娠し結婚したこと。ケイトの父が心臓発作を起こし、それを助けるためにジャックが夢をあきらめケイトの父のタイヤ店で働き店を救ったこと。
それは金持ちになり全てを手にしたジャックにとっては「つまらない人生」に思えたが、ケイトはそれを「最高の人生」だという。

ある夜、ケイトの誕生日パーティーのビデオをみつけ気になって見てみるジャック。
そこには本当に幸せそうにケイトを愛す自分の姿が映っており、真剣に見入った後、しばらく考え込んだ。

『天使のくれた時間』とかいう映画のネタバレあらすじ【転・結】

ケイトとの結婚記念日に何も用意してなかったジャックはケイトを高級レストランに連れて行った。
そこでケイトはいう「ジャックと子供たちがいることが何よりの宝ものだわ」
それに対しジャックは「今君といる時間が何よりも宝ものだ」そう答えた。

そして二人は楽しい時間を過ごし、豪華なホテルに着く。
記念日を忘れていたことを許し、笑顔になったケイトにジャックはいう
「学生時代からずっと君を愛しているよ」そして二人は抱き合った。
最初はこの世界に絶望していたジャックだったが次第に今まで感じることのなかった幸せを感じるようになっていた。

あるときタイヤのパンク修理に老人がやってきたが、それはジャックが元いた世界の会社の会長だった。内情を全部知っているジャックは会長に気に入られようと事業のアドバイスを申し出た。そのアドバイスは見事会長の心を射止めニューヨークのオフィスに舞い戻るチャンスを得たジャックは喜んだ。

ケイトも喜ぶだろうと思い、そのことを伝えるジャック。
しかしケイトは「今の生活で満足している」という。
本当の幸せはお金持ちになることではないと気づき、ジャックは元の会社に戻ることを取りやめ今まで通りの生活を選んだ。

翌朝、娘と外で遊ぶジャックに娘は言う
「おかえり、パパ」

別世界からやってきたとバレていた娘に、本当のパパだと認められた初めての瞬間だった。
ジャックは娘を抱きしめて本当の幸せをかみしめる。

その夜ジャックがスーパーに行くとそこにはあの男がレジに立っていた。
男は言う「答えが出たようだな」
ジャック「元の世界には戻りたくない」
「きらめきは一瞬だけ。永遠には続かないよ」男はそう答え、もうすぐ元の世界に戻ってしまうのだとジャックは悟った。家に戻ったジャックはケイトと娘たちと最後の夜を過ごした。

翌朝、ジャックは元の世界の高級マンションで目が覚めた。
すぐにジャックはケイトと住んでいた家を訪ねたがそこにケイトの姿はない。

ジャックは秘書から「ケイトという人物から電話が来ていた」と報告を受けていたのを思い出し、電話番号から住所を調べ直接向かった。現実世界のケイトは弁護士として働いており、これからパリへと引っ越す準備中だった。どうやらジャックの荷物があったから取りに来てほしく電話を掛けたのだった。そこでケイトをコーヒーに誘うジャックだったが「もう昔のことだから」と断られてしまう。あきらめきれないジャックは空港まで車で向かい出発寸前のケイトを引き留めた。そしてジャックは別世界でケイトと結婚し生活した夢をみたんだと伝えた。情に負けたケイトはパリ行きを遅らせその日はジャックとコーヒーを楽しんだ。

配信サイト

『天使のくれた時間』は2024年冬現在、U-NEXT, Hulu, Amazon Primeにて配信中です。


まとめ

今回紹介したのは「あの時これを選んでいたら…」というような誰でも一度は考えたことのあることについて焦点をあてた映画でした。

人生は選択の連続だって本当によく思います。
それは志望校を決めたり、子供の名前を決めるような大事な決断から、朝着る服や食べるものを選ぶような軽い決断までその幅は広いですが私たちは生まれて死ぬまで選択し続けて生きなきゃいけません。

たまにはその選択を誤ってしまうこともあります。
しかし、後になってみるとその選択で良かったなと評価を下すことも少なくないのではないでしょうか。

例えばA高校にいくか、B高校にいくか迷ったとします。
実際に選んだ高校がA高校として、初めは馴染めず一年間も友達ができなかったら「あぁ、B高校を選べばよかった…」と誰もが思うでしょう。B高校を選んだ友達が身近にいて、楽しそうにしてる姿をみたらなおさらそう考えてしまいます。
しかし、二年目にその高校で最高の友達ができ、なんとなく始めた部活が面白かったり、素敵な恋人ができたりすると「A高校を選んでよかった!」と思えるはずです。
すると最初悪い選択だと思ったものが良い選択に変わります。
だから結局、自分の選択が本当に良いか悪いかなんて、あとになってみないとわからないんですよね。

いずれにせよ大事なのは、今の耐えられない現状を嘆いたり「あの時これを選んでいたら…」と妄想するのはいつでも自由ですが、一度下した決断は変えられないし今ある現実で頑張っていくしかないということ。

そんなことを学んだ気のする映画でした。



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