誰も知らないサンタ誕生秘話『クロース』とかいう映画の評価/10秒でわかるあらすじ紹介

映画情報

今回ご紹介する映画はクリスマスぴったりの作品『クロース』

アニメーションのアカデミー賞とも言われるアニー賞で作品賞を含む以下の7部門を受賞しています。


その年のアカデミー賞の長編アニメ賞は『トイストーリー4』に獲られましたが、それに引けを取らない良作です。

Netflix限定作品ですので入ってない方はすみませんが観れません💦
個人的におすすめの映画です。

今回もさっそく作品情報から見ていきましょう。

『クロース』とかいう映画の作品情報

制作年:2019年(スペイン)
監督:セルジオ・パブロス
上映時間:96分
ジャンル:アニメーション・コメディ・ファンタジー
キャスト:ジェイソン・シュワルツマン、ラシダ・ジョーンズ、J・K・シモンズ、ジョーン・キューザック他

クリスマスコメディ長編アニメ「クロース」、監督は「怪盗グルーの月泥棒」共同クリエイターのセルジオ・パブロス。Netflixで2019年11月15日独占配信スタートしました。

『クロース』とかいう映画の10秒でわかるあらすじ

自己中な郵便配達人と、孤独なおもちゃ職人。争いの絶えない凍てつく街を舞台に、二人の友情と無邪気な子供たちが起こす奇跡の物語。

クリスマスやサンタさんと全く関係のないようにみえる郵便局員ジャスパーの物語から、すこしずつ私たちが良く知るクリスマスやサンタさんのお話にシフトしていきながらも、この作品独自の要素も組み込んでいるところがこの作品の面白いところです!

『クロース』とかいう映画の評価(Xより)

この映画を見た人はどんな感想をもったのでしょうか。
ネタバレ感想を除き見ていきましょう

物語もいいですが、映像も素晴らしいです!

子供っぽく見える作品だけど大人でも泣ける映画です!!
映像の良さに触れる人が多いですね!

『クロース』とかいう映画のネタバレあらすじ【起・承】

郵便局長を父親に持つジャスパーは親のコネで入った郵便アカデミーに通うものの、適当に日々を過ごしていた。

堪忍袋の緒が切れた父親は、ジャスパーをスミレンズブルクという町の配達員に任命する。その町はクラム族とエリングボー族の争いが絶えない寂れた極寒の地だった。その町で一年間に6000通の手紙を届けたら戻ってきて良いと約束を交わし、ジャスパーは船で新天地へと向かった。

ジャスパーはその町でアルバという女性に出会う。彼女はよそからこの町にやってきており、教師になるため奮闘していたが、この町の子供は誰も学校に来ず、現在は魚屋として生計を立てていた。貯金を貯めてこの町から早く出たいと考えていた。

しかも町ではなぜか民族間の争いが起こっていたが、争う理由は誰も知らず昔から争っているから争いを続けるという少し変わった町のようだった。

ジャスパーは早くこの町から出たいため約束を早くこなそうと、早速手紙を各家庭から回収しようと試みた。しかしこの町に手紙を出すような人たちはいなかった。途方に暮れたジャスパーは、町のはずれにもしぶしぶ足を運ぶことにした。すると、そこの家にはたくさんのおもちゃがあり、体の大きな男が住んでいた。その男が怖くなったジャスパーは慌てて家に帰った。

そのときにジャスパーは、子供が落とした絵をその大男の元に忘れてきてしまう。その絵を見た大男の名はクロースといい、かつておもちゃ職人だった。後日彼はジャスパーにその絵を描いた子供に小包を届けてほしいと頼んだ。ジャスパーがそれを届けると中身はおもちゃで、その男の子はとても喜んだ。

そのことがきっかけにジャスパーに手紙を出すと、クロースという人物がおもちゃを届けてくれるとの噂が町中に広がった。ジャスパーはこれを利用して、早く6000通を達成しようと子供たちに手紙をどんどん出させることにした。

その頃にはジャスパーはクロースに対するおっかないイメージも解け、一緒に子供たちにおもちゃを届ける仲になっていた。町には字をかけない子供も多かったため、手紙を書くために字を学びたいという子供も増えた。そこはアルバの出番で、彼女は町を出るために貯めていた自分の貯金をはたいて魚屋を教室にリフォームし、子供たちに文字を教え始めた。

『クロース』とかいう映画のあらすじ【転・結】

ある日、ジャスパーを負け犬呼ばわりしたいたずらっ子が、手紙を出したのにおもちゃが届かなかったとジャスパーに文句を言いにきた。ジャスパーはそれに対し、「いい子じゃないとおもちゃはもらえない」と答えた。

その噂はたちまち広まり、子供たちはおもちゃをもらうために良いことをしようと努力するようになった。このことがきっかけで町では争いが減り、だんだんと明るい雰囲気の町になってきた。しかし、それをクラム族とエリングボー族の族長たちはよく思わず、争いの伝統を絶やさないように策を練っていた。

クロースの家にあったおもちゃの在庫は、手紙の量に比例してみるみるうちになくなってしまった。ジャスパーはクリスマスに向けてもっとおもちゃを作ってほしいとクロースに頼むと、クロースはそれを拒否する。かつてクロースには妻がおり、生まれてくる子供のためにおもちゃを作り続けていた。しかし、子供が生まれてくることはなく、妻はそのまま病気で亡くなってしまった。妻がいない今、クロースにはおもちゃを作るための動機がないのだ。あくまで今まで作ったおもちゃを無駄にしたくなかっただけのようだ。
しかし。クロースは自分の作ったおもちゃで笑顔を見せる子供たちの姿を見て気持ちが変わり始める。いざ、クリスマスに向けてジャスパーと二人準備にとりかかった。

最初は早くこの町を早く出るために頑張っていたジャスパーだったが、今は町のみんなのためを思って行動をしている。クロースやアルバ、町の人達とクリスマスの準備をすることによってさらに絆が深まった。

その頃、6000通のノルマを達成したらジャスパーがこの町からいなくなると知ったクラム族とエリングボー族の族長たちは、手紙を量産して6000通を達成させジャスパーの父親にそれを報告した。

そうしてジャスパーの父親はクリスマスイブの夜にジャスパーを連れて帰ろうと町にやってきた。ジャスパーがこの町に来て手紙の活動をしていた理由を知ったクロースやアルバたちは、裏切りの目でジャスパーを見つめる。元の贅沢な暮らしに戻りたくてみんなを騙していたのだとジャスパーは思われたのだ。

しかし、ジャスパーは父親に「最初は早く出たいと思っていたが、今は違うんだ」と説明して、ここに残りたいという意思を示すと、父は「お前が誇らしいよ」言い、ハグをした。ジャスパーは急いでクロースたちのもとへ戻ると、なんとクラム族とエリングボー族たちが子供たちに配るためのおもちゃを盗もうとする最中だった。

ジャスパーとクロースはそのおもちゃを急いで乗せてソリで逃げたのだった。しかし、族長たちとの揉みあいの中、そのおもちゃは崖の下に落ちていってしまう。悲観に暮れるジャスパーだったが、実はそれはダミーのおもちゃで、本物のおもちゃは別のところにクロースが確保してあった。そしておもちゃは無事に子供たちに配ることに成功した。

時は経ち、スミレンズブルクの町には争いがなくなり平和になった。ジャスパーとアルバは結婚し、2人の子供を授かった。あれ以来、クリスマスの時期にはたくさんの手紙が届くように。12年目のある日、クロースは妻の元へと旅立った。そしてクロースはクリスマスの時だけ現れるようになり、それが今のサンタクロースと呼ばれる存在になったのだった。

以上、映画「クロース」のあらすじと結末でした。

まとめ

本作品はサンタクロースの起源の描いた誕生秘話の物語ですが、現実の歴史上でどのようにサンタクロースの文化が始まったかを描いているわけではありません。

ファンタジーとしてサンタクロースがどのように生まれたか郵便局員ジャスパーのオリジナルストーリーを軸に展開しているところが本作品の面白いところだといえます。

最初は自己中心的にあらゆる手を使い子供たちに手紙を送らせようとしていたジャスパーでしたが、クロースと出会い一緒におもちゃを届けるようになってからは、段々と自分のためではなく町の人のために行動するようになりました。また、堅物であったクロースも初めはあまり心を開こうとしませんでしたが、子供たちのためにかつて作っていたおもちゃを渡して、子供たちが喜ぶ姿を見て段々と心を開いていきました。そしてついには妻を亡くしてから忘れていた笑顔も取り戻しました。また、クロースが徐々にサンタクロースの特徴に当てはまっていくのも見どころです。

また、この作品は3Dアニメーション映画が主流の中、2Dにこだわって制作されました。
2Dならではの画面の滑らかさと独特な絵のタッチにも目を見張るものがあります。

寒い冬でも心温まるこの作品をぜひご覧ください。

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