テレビで放送不可!?『ヴィーガンズハム』とかいう映画/10秒でわかるあらすじと評価

4.0
映画情報

こんにちは!
皆さんは野菜とお肉だったらどちらのほうが好きですか?

聞くまでもなく、お肉が好きな人のほうが多いと思います(笑)
なかにはお肉は一切食べないヴィーガンの方もこのブログをみてくださってるかもしれませんね。

今回はそんなヴィーガンとお肉をテーマにした『ヴィーガンズハム』という映画の紹介です!
さっそく作品情報からみていきましょう!

映画『ヴィーガンズハム』作品情報

制作年:2021年(フランス)
上映時間:87分
ジャンル:ホラー/コメディ
監督:ファブリス・エブレ
キャスト:マリナ・フォイス・ファブリス、ファブリス・エブエ、ジャン=フランソワ・キエレイ、リサ・ド・クート・テイシェイラ他

10秒でわかるあらすじ

肉屋を営むヴァンサンはある日過激派ヴィーガン達に店をめちゃくちゃにされてしまう。頭にきた彼は後日偶然あった犯人を車でひき殺してしまう。解体した遺体を冷蔵庫に入れて保管していたら妻が間違ってお客さんに売ってしまう!?しかもなんか好評でお客さんの勢い止まらないんだけど~~~~!?

ざっくりいうとこんな感じの映画です。

『ヴィーガンズハム』とかいう映画の評価

さて、この映画を見た人はどんな感想をもったのでしょうか。
ネタバレが入ってるのを除いて口コミをみてみましょう。

Xにてタイトル名だけ検索するとほとんど高評価ばっかりでした。
しかし中にはこんなツイートも・・

う~ん、、
ヴィーガン過激派?この方には不快な映画だったようです。

内容が内容なので、ご飯を食べながらみるのはよほどのメンタル強者じゃない限りやめておきましょう(笑)

ちょっと考えさせられる映画なのは間違いないです!

『ヴィーガンズハム』とかいう映画のあらすじ【起・承】

極めて職人気質の主人公ヴァンサンの店はとてもまじめに肉屋を営んでいた。
ホルモン剤を打った肉は使わないし、肉を丁寧に捌くことに一切の妥協はしない。
だが、売り上げは満足になく堅物な夫に妻ソフィアは嫌気がさしていた。
そんな中、店がヴィーガングループに襲われヴァンサンは何とか撃退し、犯人の一人の顔を覚える。

ある日友人との会食の帰りに顔を覚えていた犯人とすれ違うヴァンサン夫妻、お酒が入っていたこともありヴァンサンは車で犯人をひき殺してしまい家に運んだ。
運んだものはいいものの、切った遺体を捨てられないヴァンサンはそのまま冷蔵庫に保管してしまう。

しかし、それがまずかった。なんと妻のソフィーが誤ってスライスして売ってしまうのだ!
予想とは裏腹になぜか好評のイラン豚(ヴィーガンズハム)、次の在庫がないと知るお客さんは次々と帰ってしまう。店を立て直すためにはさらにヴィーガンを捕らえて肉として売るしかないのだ!

こういうわけでヴィーガン殺しに身を投じていく夫妻であった。

『ヴィーガンズハム』とかいう映画のあらすじ【転・結】

より優れたイラン豚(ヴィーガン)を選出するためヴィーガンの集いに参加していたヴァンサン夫妻。
花屋を経営していると嘘をつき潜り込んだヴィーガングループだったが、ある日肉屋を一緒に潰そうと持ち掛けられヴィーガン仲間(仮)と一緒にライバル店を潰した。
この時はよかったのだが、後に二人が営んでいるのが肉屋だとバレてしまいソフィアはヴァンサンが店を離れている間に拘束され殺されそうになる。間一髪のところでヴァンサンがかけつけ二人でヴィーガングループを撃退するのだが、突然場面は切り替わり、そこにはとあるニュース番組で二人の犯行が報道されていた。さらにはライバル店のオーナーらがインタヴューに答えているようだ。

最後は裁判にて「後悔していることは?」と聞かれたソフィーが悲しそうに「ウィニー」と答え映画は締めくくられる。

『ヴィーガンズハム』とかいう映画のここが面白い!

  • 豪華な和訳吹替
    主人公ヴァンサン・パスカル(高木渉)、妻ソフィー・パスカル(深見梨加)、クロエ(新田恵海)、その他声を当てた声優は仲村宗悟、笹島かほる、菊池康弘などベテラン俳優ばかり。迫真の演技で我々を物語の中へと引き込んでくれます。
  • 殺害した青年の肉を妻が販売したら好評になる
    人肉を食べてみたらおいしかった、というのはこの物語のまさにキーポイントなのだが何とも奇妙である。人肉を食べるというのは人間のタブーであるため実際に食べた人はほとんどいないでしょう。なので実際どんな味がするかなんて我々にはわかりません。多分一生知ることはないでしょう。想像でしか味がわからないという点をうまく使った物語だと思います。
  • ヴィーガンズレストランでの選別
    二人目の人肉を決めるためヴァンサン達はヴィーガン専用のレストランを訪れますがそこでのやりとりがまるで家畜を選別するかのようで笑ってしまいました。
    「彼らは夫婦仲がよくないから不満、つまりストレスを抱えてる」
    「ストレスがあると肉質が落ちるんだ」
    そしてターゲットがなかなか決まらない二人のもとに完璧な肉質の条件を満たした店長があらわれると・・・(笑)
  • 動物が獲物を狩るシーンと殺害場面のシンクロ
    二人が肉を売るためにヴィーガンの殺害にも積極的になってきたあたりで動物と二人の映像が交互に流れるといったシーンが面白かったです。
    例えばチーターが獲物の背後からこっそり近づき一気に仕留めるシーンが流れ、その後ヴァンサン達がヴィーガンに背後から近づき一気に襲い掛かる場面、獲物を体を使って絞め殺すアナコンダ、ヴィーガンの首を絞めて殺すヴァンサン、といった感じです(笑)
  • 特集番組に出る歴代の殺人鬼
    妻ソフィーは最初にヴィーガンを殺してしまったときも意外に冷静で、ヴィーガン肉が売れることがわかるとさらなる殺しを提案。殺人鬼の特集番組に出てきた人物の犯行を模倣しようといいます。
    ミシェル・フランソワ、別名シャルルロワの解体屋。10年間殺人を繰り返しバラバラにした遺体を町中のごみ箱に廃棄していった。ヴォークリューズの墓堀人ジャン・ポール・エーミールは病院に来るピエロに憎しみを抱き、人気者だったピエロを殺害、サーカスのライオンに食わせその他34人を殺害した。などなど、これらの人物はフィクションなのだがまるで実在した殺人鬼のようで妙にリアルである。もしかしたらモデルになった殺人鬼がいるのかもしれませんね。

そのタイトルの意味『ヴィーガンズハム』

直訳すると「ヴィーガンの肉」ですが、まさにこれは映画の根幹にかかわるシンプルでド直球なタイトルですね。

ちなみに原題は「Barbaque

英語で言うとBBQ、そうバーベキューです。
原題もかなり直接的ですね。でもなぜBarbaqueなんでしょう?
人肉を焼いて食べるシーンはヴァンサンが初めて試しに食べるところくらいで、一度しかなくそこまで印象的な場面ではなかったです。どなたかわかる方は教えてください。

以上、今回は『ヴィーガンズハム』の紹介でした。またね!!

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