‘‘ハリーポッター” ‘‘スターウォーズ” “タイタニック”
世の中には名作と呼ばれる作品がある。名作とは世間から高い評価を受け、いつ観ても素晴らしい作品のことである。しかしそういった作品の中には、子供のころ観たがいまいち内容を覚えてない、といったものも多いのではないだろうか。今回から書く【改めて観てみた名作】シリーズはそんな名作群を大人になった今鑑賞し、「今みたらここ変じゃね?」「やっぱこのシーン面白いな」といったように改めてその作品の評価をしていくシリーズである。割と批判多めになってしまうかもです。
あらすじは簡単にしか書きません。軽く内容を思い出したい人やこの作品をまた観るきっかけに役立てばいいなと思います。
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『ロード・オブ・ザ・リング』とかいう映画の作品情報
制作年:2001年
監督:ピーター・ジャクソン
原題:The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring
上映時間:178分(劇場公開版) / 228分(拡張版)
ジャンル:ファンタジー、アクション、冒険
キャスト:イライジャ・ウッド(フロド・バギンズ)、イアン・マッケラン(ガンダルフ)、ヴィゴ・モーテンセン(アラゴルン)、リヴ・タイラー(アルウェン)、ショーン・アスティン(サム・ワイズ・ギャムジー)、オーランド・ブルーム(レゴラス)、ジョン・リス=デイヴィス(ギムリ)、クリストファー・リー(サルマン)他
『ロード・オブ・ザ・リング』は、J.R.R.トールキンの小説を基にした映画で、壮大なファンタジー世界と人間ドラマが描かれています。ピーター・ジャクソン監督の手によって、世界中のファンを魅了しました。
『ロード・オブ・ザ・リング』とかいう映画の10秒でわかるあらすじ
特別な力もない4人のホビットが世界の命運を分ける指輪を捨てるために旅に出る物語。
内容のおさらい
世界観
舞台は“中つ国”と称されるいくつかの国が点在する世界。遠い昔に19の指輪が作られ、それぞれエルフ、ドワーフ、人間に与えられた。闇の冥王サウロンはそれらを束ねる1つの指輪を作り、世界、各種族を支配しようとしたが、欲望が強い人間だけが堕落し9人がサウロンのしもべとなった(ナズグル)。2500年前、サウロンの軍勢と人間エルフ連合軍の戦争が起こり、サウロンは破れ、指輪の行方は行方不明となっていた。
1.ロード・オブ・ザ・リング
指輪を叔父から受け取ったフロドは魔法使いガンダルフからその指輪のことと自身の宿命を聞き、指輪を滅びの山の火口へ葬ることを決意。フロドは仲間3人と共に村を出て、ガンダルフに指示された酒場へと向かう。しかしそこで再会するはずのガンダルフはおらず敵に襲われるが、そこに居合わせたアラゴルンという男に助けられる。アラゴルンはかつてサウロンと戦った英雄の子孫だった。エルフの里で9人の仲間が結成され、共に火口があるモルドールへと向かうが旅の途中でバラバラになる。最後、フロドとサムだけがモルドールへ船で向かうシーンで終わる。
2.二つの塔
フロドとサムは元指輪の持ち主であったスメアゴルの案内でモルドールに進む。アラゴルンたちは危機に瀕したローハン王国を助け、サルマン(闇落ちした魔法使い)の軍勢と戦い、撃退に成功。別行動をとっていたメリーとピピンはエント(樹木の民)を動かし、サルマンの要塞を陥落させる。
3.王の帰還
ゴンドール王国がサウロンの軍勢に包囲され、ローハン王国はアラゴルン達と助けに向かう。軍の数が足りないと悟ったアラゴルンは、死者の軍勢を仲間にし最後の戦いへと向かう。フロドとサムは滅びの山に到達。スメアゴルとの争いの末、指輪はスメアゴルと共に火口に落ち、サウロンは滅亡した。世に平和が戻り、アラゴルンが戴冠して王国を再建。最後にフロドはガンダルフやエルフと共に西の国へ旅立ち物語は締めくくられる。
改めて観てみた感想
・固有名詞が多く、キャラの名前が覚えずらい
この作品、とにかくキャラの名前が覚えづらいです。「わざと・・・?」と思えるほどです。主人公の名前フロドと相棒のサムはまだしも”ビルボ” “アラゴルン””ガンダルフ””セオデン王”など聞きなじみのない語感が多すぎてなかなか覚えられなかったのは僕だけじゃないはず。
三部作すべてを観終わった後もアラゴルンと共に旅をしていたエルフの名前が出てきません(笑)そう考えると、ハリーポッターシリーズの登場人物は割と覚えやすい名前ですごいですよね。
・キスシーン多くない?
アラゴルンにはエルフ族の恋人がいるんですが、エルフの里でアラゴルンがその恋人に会った瞬間から既にラブラブで、作中二人が会うたびに濃厚なキスシーンを見せられます(笑)。別にいいんですよ?ただ、特に二人の過去編とか出会いの深堀がないまま進むので感情移入もできないし結局最後死ぬとか渡したネックレスが魔法の力を発揮するとかそういうのも何もなかったので、個人的には最後まで好きになれないキャラでした。最後、アラゴルンと彼女は結婚するんですけど深堀がなさすぎてあまり感動できませんでした。
・ハリーポッターと違ってギャグシーンはなし
この作品、とにかく最後まで真面目に進みます。だって主人公が真面目ですからね。たまーにフロドと一緒に村からついてやってきたピピンというお調子者のキャラがふざけるくらいでずっと戦うか逃げるか、みたいな感じでした。
・第二の主人公、アラゴルン
主人公はホビット族のフロドのはずなんですが、作中1時間近く彼が映らないこともあります。その間はアラゴルンが主に活躍しています。彼は第二の主人公といってもいいでしょう。英雄の子孫なのでサウロンと戦う運命は彼にあり、指輪を葬る運命はフロドが握っておりそれが同時進行していくように物語は進みます。
・フロドはなぜゴラムのことをスメアゴルと知っていた?
作中でゴラムという少し不気味なキャラが出てくるのですが、ある時急にフロドは「君の以前の名前はスメアゴルだったんだろ?」といい以降スメアゴルと呼ぶのですが、彼がなぜそれを知っていたのかは詳しく触れられませんでした。普通に見てたら「ん?誰からいつ聞いたん?」と疑問に思うはずです。小説のほうではなにか記載があるのでしょうか。
→チャットGPTに聞いたところ、原作ではガンダルフからフロドにその説明があったようです。
・スメアゴルは結局いい奴?悪い奴?
この作品の中でずっと頭に付きまとうのがスメアゴルが結局いい奴なのか悪い奴なのかという不信感。作中スメアゴルは指輪の影響を受け二重人格になっていることが見受けられます。つまりスメアゴルの中にはいい人格もいるのです。フロドはそれを知っていたので彼にやさしく接しており、スメアゴルもフロドの危ないところを助ける場面もあり本当はいい奴なのか?と思わせる場面が多々ありました。最終的には指輪のためにフロド達を罠にかけ力づくで奪おうとし、火口に指輪と共に落ちていきました。
フロド刺されすぎじゃない?
主人公フロド、彼は非力なホビット族なので戦闘向きではないのは承知の上ですが、一話に一回深い傷を負うシーンがあり、「え?また?」と思わずツッコミを入れてしまいそうになる三回目はもはやギャグシーンのようでした。
主人公よりサムのほうが大変そう
サムはフロドとガンダルフの会話を聞いてしまったばっかりに大して仲良くないフロドについていく羽目になり、従者になる義務を与えられました。最後までフロドには敬語で召し使いのような扱いをされててなんか可哀そうに見えます。フロドには一番手助けしているのにも関わらず裏切られたり、指輪のせいとはいえ、酷い言葉を言われたりするのに耐えなければいけませんでした。ゴラムと出会ってから、彼は常に警戒すべきという態度を取っていたのにも関わらずお人好しフロドのせいで何度も危ない目にあっていました。フロドも言っていましたがサムがいなければこの旅は成就しなかったことでしょう。
視聴後、調べて分かったこと
ガンダルフ、まさかの人間じゃない
三部作を見終わり、映画だけではわからなかったことを補完しようとウィキペディアを見て知ったのですが、ガンダルフは人間ではなく神格者たちによって選ばれて不死の国から派遣されてきた下級聖霊・小神らしいです。また、サルマンもどうやらその一人で、その中では最も強大な力を持っていたみたいです。ガンダルフも相当な力を持っているはずですが一作目でサルマンに負けたのも納得ですね。
また、ガンダルフは炎の使い手らしいのですが映画ではあまり使うシーンはなかったので炎使いならもっとド派手に使ってよ!!と思いました(笑)
まとめ
15年ぶりくらいにロード・オブ・ザ・リングを鑑賞しましたが、映像美や役者の表情、演技力には今でも光るものがあり当時世界をにぎわせ今でも名作といわれている理由がわかりました。
大人になった今見ることで、多大なる宿命を背負いプレッシャーと戦ったフロドより、それを支えるサムの役割のほうがはるかに難しく、サムが逸材で大きな存在だったということに気づかされました。
『ロード・オブ・ザ・リング』は今見ても楽しめる作品です。
よかったらあなたも久しぶりに鑑賞してみてください。
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