今回は『華麗なるギャツビー』という小説原作の映画の評価になります。1920年代のニューヨークを舞台に、富と夢に翻弄される大富豪ジェイ・ギャツビーの物語です!
実はこの作品を知るきっかけになったのは2022年に見た宝塚歌劇団の『グレート・ギャツビー』です。当方初めての宝塚鑑賞でかなり興奮したことを思い出します。感動しすぎてDVDまで買っちゃいました(笑)
一応リンク貼っておくので気になる方みてみてください(^^)/
月組公演 『グレート・ギャツビー』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
『華麗なるギャツビー』とかいう映画の作品情報
項目 | 詳細 |
---|---|
邦題 | 華麗なるギャツビー |
原題 | The Great Gatsby |
公開年 | 2013年 |
製作国 | アメリカ/オーストラリア |
監督 | バズ・ラーマン(『ムーラン・ルージュ』など) |
脚本 | バズ・ラーマン、クレイグ・ピアース |
主演 | レオナルド・ディカプリオ(ジェイ・ギャツビー)、トビー・マグワイア(ニック)、キャリー・マリガン(デイジー) |
上映時間 | 約143分 |
ジャンル | 文芸ドラマ / ロマンス |
10秒でわかるあらすじ紹介
豪華なパーティを繰り返す大富豪ジェイ・ギャツビーとニックとの出会い、それはかつてギャツビーが愛した女性デイジーとの再会に繋がる。しかしデイジーは既に結婚しており彼の恋心は、やがて悲劇へと向かっていく。
みんなの評価と感想(Xより)
ネタバレあらすじ【起・承】
起:謎めいた大富豪との出会い
作家志望の青年ニック(トビー・マグワイア)は、隣に住む大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と出会う。
毎晩のように豪華なパーティを開くギャツビーの真の目的は、かつて愛したデイジーと再会することだった。
承:叶わぬ再会と夢の追求
デイジーはすでに結婚していたが、ギャツビーは過去を取り戻そうと執拗に望む。
しかし、彼女の夫トムとの対立は激化し、夢は少しずつほころび始める。
ネタバレあらすじ【転・結】
転:過去に縛られた男の孤独
ギャツビーは「過去を取り戻す」という幻想に囚われ、自らの孤独を深めていく。
それでも彼は最後までデイジーを信じ愛し続けた。
結:悲劇的な結末と残されたもの
やがて事件に巻き込まれたギャツビーは命を落とし、華やかなパーティに群がっていた人々は皮肉にも彼を見捨てて去る。
残されたニックは、アメリカン・ドリームの虚しさを痛感するのだった。
面白いポイント

🔹 豪華絢爛な映像美と衣装デザイン
『華麗なるギャツビー』最大の魅力のひとつは、まばゆいばかりの映像美です。ギャツビーの邸宅で繰り広げられる夜ごとのパーティは、CGと実写を融合させた壮麗なセットで表現され、金やクリスタルで彩られた豪華な装飾がスクリーンいっぱいに広がります。衣装も1920年代のモダンなファッションを忠実に再現しつつ、映画独自の華やかさをプラス。女性たちのフリンジ付きドレスや男性のタキシードの細部にまでこだわりが感じられ、時代背景と登場人物の個性を一瞬で理解させるデザインとなっています。
🔹 ジェイ・Zやラナ・デル・レイらによる現代音楽との融合
本作の音楽は、古典的なジャズエイジの雰囲気に加えて現代のポップやヒップホップを大胆に融合。ジェイ・Zのラップやラナ・デル・レイの叙情的な歌声が、1920年代のシーンにモダンなエネルギーを吹き込みます。これにより、ただの時代劇ではなく、現代の観客も感情移入しやすい世界観が生まれています。特にパーティシーンでの音楽の使い方は、観る者を物語の熱狂と狂騒に引き込む巧妙な演出です。
🔹 ディカプリオが見せる繊細で哀愁漂うギャツビー像
ギャツビーを演じるレオナルド・ディカプリオは、華やかさの裏に隠れた孤独と執念を巧みに表現しています。特にデイジーとの再会シーンでは、笑顔の中に希望と不安が入り混じった微妙な表情を見せ、観客に彼の内面世界を深く伝えます。また、夢と現実のギャップに悩む姿や、他者との距離感に苦しむ孤独感は、単なる大富豪の華やかさを超えた人間ドラマとして強く心に残ります。
🔹 「アメリカン・ドリーム」の光と影を描くテーマ性
映画の核心テーマは、まさに「アメリカン・ドリーム」の光と影です。ギャツビーは富と成功を手に入れながらも、愛する人との再会という究極の夢は叶いません。作品は、物質的な豊かさや社会的地位の獲得だけでは幸福は保証されないことを示しています。豪華なパーティや煌びやかな都市の背景は、成功の象徴でありながら同時に空虚さや孤独を強調する舞台装置となり、観客に強い余韻を残します。
まとめ
『華麗なるギャツビー』は、豪華絢爛な映像の裏に、過去と夢に囚われた男の儚さを描いた文芸映画です。
表面的には華やかでも、観終わったあとに残るのは深い虚無感。
きらびやかなパーティの光と影を体感しつつ、ディカプリオの名演に酔いしれる一作です。
コメント