「もしあの女優、あのアイドルと付き合えたら・・・」
男性諸君は誰しもそのようなことを考えたことがあるのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは『ノッティングヒルの恋人』
あるさえない本屋の店員がひょんなことからハリウッド女優と付き合ってしまうというちょっと夢のあるお話です。
早速作品情報からみていきましょう!
『ノッティングヒルの恋人』とかいう映画の作品情報
制作年:1999年(イギリス)
監督:ロジャー・ミッシェル
脚本:リチャード・カーティス
上映時間:124分
ジャンル:ロマンス・コメディ
キャスト:ヒュー・グラント、ジュリア・ロバーツ、リス・エヴァンス、エマ・チョン他
本作品は『ゴヤの名画と優しい泥棒』『恋とニュースのつくり方』などを手掛けるイギリスの映画監督ロジャー・ミシェルの代表作品であり、特定の受賞歴こそないものの、一部から高い評価を受けており今でもファンが多い作品です。
ジュリア・ロバーツがアンナ役を、その恋の相手となるさえない本屋の店員をヒュー・グラントが演じます。
また、エルヴィス・コステロが歌う主題歌『She』は今作のストーリーと大変絡み合い、映像と共にこの曲を聴いていると感情を揺さぶられます。もともとはシャルル・アズナヴールの曲ですがこの曲を聞くと同時に『ノッティングヒルの恋人』を思い出す人も多いはず。ぜひ主題歌にもご注目ください。
『ノッティングヒルの恋人』とかいう映画の10秒でわかるあらすじ
売れない本屋の店主、ウィリアム(ヒュー・グラント)は、ある日大女優のアンナ(ジュリア・ロバーツ)と偶然出会う。しかもその後も偶然の出会いを重ね、互いに「運命では?」と惹かれ合っていく。
しかしアンナは国民的スター、自分は地味でさえないただの一般人。
生活や価値観も違うこのギャップは二人の恋の大きな障壁となり・・・
『ノッティングヒルの恋人』とかいう映画の評価(Xより)
今作品を見た人はどんな感想をもったのでしょうか。
ネタバレを除いてみんなの評価を見ていきましょう。
『ノッティングヒルの恋人』とかいう映画のあらすじ【起・承】
ウィリアムはノッティングヒル地区で書店を営んでおり、平凡な日々を送っていた。
ある日偶然、映画スターのアンナがウィリアムの本屋にやってくる。有名人を見ることなど人生で一度や二度はあるだろうが同じ人物に何回も出会うのは稀である。しかし彼は二回も彼女と出くわした。
二回目は彼女が書店から去った後、街角を歩くウィリアムが反対側から歩いてきたアンナにぶつかりジュースを服にこぼしてしまう。「近くに僕の家がある」とウィリアムは服がびしょびしょになってしまったアンナに謝罪の意を込めて家へ招き着替えてもらった。情けない出会い方ではあるが、お互い二回目の出会いに運命を感じていた。別れ際アンナはウィリアムにキスをし、ウィリアムは何が起こったのかわからない表情で夢でも見ているかのような気分であった。
何日か経ち、ウィリアムのもとに一本の電話が入る。それはアンナからの誘いの電話だった。
呼ばれたホテルに着いたウィリアムは、なぜか取材記者と間違えられ取材インタヴュアーとしてアンナと再会した。その時間はたった数分間のみだったので、ウィリアムはなんとかディナーの約束をとりようとしたが、その日はちょうど妹の誕生日パーティーの日だった。するとアンナは「じゃあ私もそのパーティーに行くわ」といいまさかの展開になった。
誕生日パーティーにテレビで見る有名人がやってきたことにウィリアムの友人と妹たちは非常に驚いたが、アンナを快く迎え入れた。
最後のデザートがあまると「一番みじめなヤツがこれを食う資格がある」と友人は言う。みんなが不幸話をするなか、アンナも「自分だってある」と注目されるからこその苦痛や苦労話を皆に話した。アンナの素が垣間見えた瞬間でもあった。
『ノッティングヒルの恋人』とかいう映画のあらすじ【転・結】
アンナの多忙なスケジュールの中、二人は数回のデートを重ね、さらに親密になる。しかしある日ウィリアムがアンナに呼ばれたホテルに来ると、なんとアンナのアメリカの恋人がそこにいて鉢合わせになってしまった。アンナは恋人と共にアメリカに帰国、ウィリアムはアンナのことを忘れようと友人に女性を紹介してもらうが彼女以上の女性はいなかった。
ある日アンナのスキャンダルが流出し恋人と別れたアンナは再びウィリアムのもとに訪れた。記者から追いかけられる生活に疲れて、ウィリアムに助けを求めたのだ。
お人好しなウィリアムは初めて会った時のように世話を焼き、他愛のない話をしたり、台本読みに付き合ったりと、楽しい時間を二人は過ごした。
次の日、どこからバレたのかウィリアムの家の前に記者が殺到した。男性の家に泊まっていることがスキャンダルとしてまたニュースに取り上げられる。スキャンダルが増えたことでアンナはパニックになりウィリアムに怒鳴って家を飛び出してしまった。
また時が経ち今度はイギリスでアンナの映画撮影があると聞いたウィリアムは撮影現場を訪れた。しかしそこでウィリアムは「彼は過去の人よ。なぜ来たのかしら」とアンナが共演者に話すのを聞いてしまい、ショックでその場を静かに立ち去った。
数日後、アンナはウィリアムの書店を訪れた。
「また、私のことを好きになってほしい」アンナは言った。
何度も振り回され、傷ついていたウィリアムの答えは「No」だった。
しかしその答えで本当に良かったのか自信が持てないウィリアムは友人らに相談した。
友人は皆、ウィリアムの決断を尊重し励ましてくれた。しかしスパイクは違った。
ウィリアムの同居人で二人の関係性を一番よく知っていたスパイクは
「なんて大バカやろうだ!」とウィリアムを叱った。
するとウィリアムは目が覚めたかのように言った。
「大変だ。僕は間違っていた」
そしてある日アンナが記者会見を開いている中、ウィリアムは現れた。
アンナはこれからの活動やスキャンダルについて記者たちから聞かれてるようだ。
「もしタッカー氏(ウィリアム)がバカで間抜けだったと今になって気づき、もう一度やり直したいとひざまずいたら彼にチャンスを与えますか?」
記者に扮したウィリアムがアンナに問いかける
「えぇ、そうするわ」
しばらく間を置きアンナは軽く微笑みそう答えた。二人だけにしかわからない会話だ。
「イギリスの滞在はいつまでですか?」
別の記者が問いかけ、アンナはこう答える。
「永久に」
それはアンナとウィリアムがお互いを受け入れた瞬間であった。
ここで主題歌「She」が流れ、二人は今までで最高の笑顔を見せる。
記者もこの男性が噂の“タッカー氏”だと気づき、一斉に写真を撮られるウィリアム。
その後二人は結婚し、ノッティングヒル地区で幸せな夫婦生活を始める。
まとめ
『ノッティングヒルの恋人』はロマンスとコメディを巧みに組み合わせた作品であり、ウィリアムとアンナの出会いから成長する恋愛が心温まるストーリーとして描かれています。ヒュー・グラントとジュリア・ロバーツのキャラクターによる魅力的な演技と、ノッティングヒル地区の美しい風景が見どころです。
特に、ヒュー・グラント演じるウィリアムのすこし抜けた自信なさげなキャラクターは魅力的に仕上がっており、主題歌「She」の歌詞はまるで彼の自信のなさから出たアンナに対する言葉のようです。
個人的にエンディングで主題歌が流れる演出が非常に良かったです。
ラストの記者会見のシーンは『ローマの休日』のオマージュに見えました。
『ローマの休日』もラストは記者会見のシーンで映画が締めくくられます。
また、身分が違う恋人という設定もちょっと似ていますね。
(ローマの休日は王女と記者)
突然の出会いからお互いが惹かれ合う感じと自然な空気間の心地よさ、目線で語り合う感じがみていて良かったです。また、ウィリアムはアンナに振り回されますが基本的には文句を言わず我慢し続けます。この姿勢は男として非常に尊敬できるところです。ロマンス映画好きなら必見の作品です。
ぜひご覧ください。
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